JUN KOBAYASHI

気の向くままに赴くままに地球をふらり

イルクーツクと魚と美女と

ウランバートルからシベリア鉄道に乗って、35時間列車に揺られてやってきたのは、シベリアのパリだとか言われるイルクーツクという街。

 

この街に立ち寄った理由はそう、バイカル湖に立ち寄るため。

 

以下Wikipedia引用

 

ロシア南東部のシベリア連邦管区のブリヤート共和国とイルクーツク州・チタ州に挟まれた三日月型の湖である。「シベリアの真珠」とも、ガラパゴス諸島と並ぶ「生物進化の博物館」とも称される。

 

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そう、これが噂のバイカル湖。世界一の透明度を誇る美しい湖。

 

期待はずれもいいとこだよばかやろう。

なんも見えないじゃないか、曇り過ぎだろ。しかもなんだよ気温マイナス3度って。まだ10月も初旬のことだよ。

 

河口湖とか山中湖とかと変わらないじゃないか。

むしろ富士山が無い分、景色としての美しさが圧倒的に欠けてるじゃないか。

 

おれの苦労返せよもう。

 

このあと、30分ほどして、身を切るような強風と寒さに耐えきれず逃げるようにしてイルクーツクに帰りました。

 

オフシーズンに行くもんじゃないね。

 

でも屋台でアクの強いおばちゃんが売っているオームリと呼ばれる魚の燻製は本当に美味しかった。

 

オームリっ!オームリっ!オームリっ!

 

おばちゃんこれしか言わない。壊れたラジカセみたいにオームリっ!を連呼する。

 

これいくら?と聞いてもオームリっ!しか言わない。

 

よーやく財布出したとこで、電卓で値段を弾き出す。

 

オームリっ!

 

そして満面の笑みでまた、オームリっ!

 

しばらくこのおばちゃんが頭から離れなかった。たぶんフィンランド抜けるあたりまで脳内で一緒に旅していた気がする。

 

ところでこのオームリ、川魚特有の臭みはまったくなく、身もフワフワ。スモーキーな香りがたまりません。バイカル湖に立ち寄ることがあったら是非ともご賞味あれ。

 

(湖が完全凍結する真冬か、夏場に訪れることを強くお勧めします)

 

話変わって、イルクーツクの町並みはとても美しい。

さすがシベリアのパリだとか言われるだけのことはある。

 

町並みはこんな感じ。木造建築と石造建築が織りなす絶妙なバランス。

 

蒼井空、失礼。青い空に映えるカラフルな色使いが楽しい。

 

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ん?

 

                                女子

建物   女子  子馬       馬     道路

 

道道道道道道道道道道道道道道道

 

 

思わず三度見。圧倒的違和感。突っ込んだら負け。

 

 

でも、でも、24年間生きてきて、わりと色々な経験してきたつもりだけど、この状況はまるで理解できない。

 

おれは間違ってない。

 

おかしいのはおれじゃない、きっと彼女たちが校則違反して馬で登下校してるんだ!(大方の日本の中学校でチャリ通が禁止されてるみたいに)と思って後をつけてみる。

 

やがて彼女たちは信号に差し掛かった。

 

偉い。ちゃんと馬とともに信号待ちをしている。。

 

赤信号を無視する日本の女子高生よりよっぽど偉い。。

 

そして信号が変わると同時に、今度は走り出した。

 

(パカパカうるせぇ)

 

そして周りの大人は然もありなんと言った感じで気にしている様子がない。

 

そうか。これがイルクーツクの街の姿なのか。

 

この時僕はいかに自分が日本的価値観で物事を判断していたのかということに気がついた。

 

いいじゃないか、街中を馬で走り抜けたって。

原宿を自転車で走る女子高生となんら変わりないじゃないか。

 

ありのままの現実を受け止めること。

 

そうこれがイルクーツクという街で僕が学んだこと。

 

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男性諸君、もしロシア美女と付き合いたいと思ったならイルクーツクに行きなさい。

彼女達は美しいだけでなく、素朴な優しさで溢れている。

ちょっと不自由な英語がキミのハートをソワソワさせるはずだ。

 

そして街中を歩いてる若い子の10人に7人はミランダカーレベルに美しい。

 

わかったかい?モスクワでもサンクトペテルブルクでもなくイルクーツクだ。

 

おしまい。

 

(ケツがたまんねぇんだよなぁ)